太陽光発電のデメリットは屋根の形状による?発電効率が良い方角とは?

 

うちの屋根は太陽光発電に向いていないと言われたけれど、どうして?
業者に断られてしまったら、太陽光発電は諦めるしかないの?

 

太陽光発電 屋根

 

太陽光発電は「環境に優しい」「余った電気を売却できる」「災害で停電しても電気が使える」など、メリットがたくさんあります。

 

しかし、我が家でも是非導入したい!と思って見積もりを取ってみたら、「お宅の屋根には太陽光発電は向いていませんね。」と断られてしまうケースがあります。
一体何が原因なのでしょうか。

 

今回は、どのような屋根が太陽光発電に向いているのか、向いていない場合他に対策は無いのか、調べてみました。

 

屋根以外に取り付けて副収入を得る、という方法もご紹介しますので、是非、参考にしてください。

屋根の形状や向きによって太陽光発電がデメリットになる?

業者に「この屋根には太陽光発電の設置は難しい」と言われるのは、たいていの場合、屋根の形状や向きが適していないケースです。
それでも業者の忠告を無視して設置した場合、どんな問題が起こるのでしょうか。
次の3つのデメリットが考えられます。

 

1. 設置できるパネルが少ない
2. 発電量が期待できない
3. 屋根の補強工事などで余計なお金が掛かる

 

1. 設置できるパネルが少ない

屋根面積が狭かったり、屋根の形状が複雑な場合、設置できるパネルが少なくなってしまいます。
当然パネルが少なければそれに比例して発電量も少なくなります。

 

パネルの数が少ないなら、その分パネル代も掛からないのだから、特に問題ないような気もします。
しかし、太陽光パネルの設置費用はパネル本体の価格だけではありません。
工事費や諸費用も掛かるのです。
特に工事費は職人さんへの人件費に当たりますから、パネルの数が少なかろうと一定の金額が掛かってしまいます。

 

2. 発電量が期待できない

屋根の向きや角度が悪い、また、屋根に木や建物などの影がかかる場合には、発電量が少なくなってしまいます。
売電に回す分の電気が作られなければ、高額な設置費用の元を取るのに、かなりの時間が掛かってしまいます。

 

3. 屋根の補強工事などで余計なお金が掛かる

太陽光パネルは全部で300kg〜400kgくらいの重量になります。屋根の構造がこの重さに耐えられない場合、屋根の葺き替えや補強工事をしなければならず、初期費用がさらに高額になってしまいます。

 

太陽光パネルの設置費用は高額ですが、効率よく発電して余った電気を売ることが出来れば、約10年で初期費用を回収できると言われています。
しかし、発電量が少なかったり、設置費用が余計に掛かってしまうと、なかなか元が取れなくなってしまうのです。

太陽光発電に向いている屋根の形状や向きとは?

では、太陽光発電に向いている屋根とはどのような屋根なのでしょうか。
ポイントは次の4つです。

 

1. 屋根面が広い
2. 南向きで太陽との角度が30度
3. 屋根に影が入らない
4. 屋根の構造がパネルの重量に耐えられる

 

1. 屋根面が広い

屋根面積が広ければ広いほどパネルを多く設置出来るのは当然ですが、問題なのは屋根の形状です。
日本の代表的な屋根の形状として、次の4つが挙げられます。
・切妻屋根・・・・・屋根が二方向に向いている
・寄棟屋根・・・・・屋根が四方向に向いている
・陸屋根・・・・・・斜面の無い平面上の屋根
・片流れ屋根・・・・屋根が一面で1つの方向にだけ傾いている

 

この中で一番面積がおおきのは「片流れ屋根」です。次が「切妻屋根」になります。
両方とも形が長方形になりますから、四角いパネルを敷き詰めることが出来ます。

 

「寄棟屋根」は一つ一つの屋根の面積がどうしても小さくなる他、三角形の部分が出てしまうため、三角パネルを使用する必要が出てきます。

 

「陸屋根」は傾斜が無いため特殊な土台を取り付ける必要があります。

 

2. 南向き太陽との角度が30度

いくら広い面積をもっている屋根でも向きが悪く太陽が当たらなければ、太陽光発電には向いていないと言えます。
また、屋根の傾斜角度も重要になります。
一般的に、真南に向いていて傾斜角度が30°の時が、一番発電効率が良いと言われています。

 

真南・30°での発電量を100%とした場合の他の方角での割合は下記のようになります。
・南東・南西・・・・・96%
・真東・真西・・・・・85%
・真北・北東・北西・・70%以下

 

屋根面積の大きい「片流れ屋根」や「切妻屋根」でも南に面していない場合、発電量はそれほど期待できません。
その点では屋根が4方向に向いている「寄棟屋根」は、いずれかの面が南を向いているので、適していると言えます。
「陸屋根」は土台を設置する時に真南30°に調節できるというメリットがあります。

 

3. 屋根に影が入らない

屋根の面積が大きくて南向きを向いていても、木や建物で日差しが遮られてしまえば、その間発電量は減ってしまいます。
日陰になりがちな屋根は、太陽光発電に向いていない屋根と言えるでしょう。

 

4. 屋根の構造がパネルの重量に耐えられる

太陽光パネルの重量に耐えられない屋根というと築年数の古い家を想像されると思いますが、築1年の家でも構造上の問題で業者に断られることがあります。
大切なのは屋根の下にある「野地板」と「垂木」です。

 

・野地板とは
ストレートや瓦などの屋根材を設置するための受け材となる、12ミリの厚さの敷板・下地板のことです。
・垂木とは
屋根の棟木から桁にかけて斜めに取り付けられ、野地板を支えるための下地となる細長い構造材のことです。

 

野地板と垂木が、太陽光パネルを支える土台となるため、この二つの構造が各メーカーの基準に合わない場合は、新築に近い屋根でもお断りされることがあるのです。

太陽光発電に向いていない屋根の場合は諦める方がいい?

 

太陽光発電 屋根

 

自宅の屋根が、残念ながら太陽光発電に向いていない屋根だった場合、設置は諦めた方が良いのでしょうか。
向いていない理由によって、考え方は異なってきます。

 

屋根の面積、方角が理由の場合

太陽光パネルを取り付けることは出来るが初期費用を回収するのにかなり時間が掛かりそうな場合は、
将来の副収入をどれくらい期待していたかが、ポイントとなります。
副収入はそれほど期待していない、エコに貢献したい!と思うのなら、取り付けても良いでしょう。
逆に副収入を重視していた場合は、もう一度考え直した方が良いと思います。

 

屋根の構造上、パネルを取り付けるのが難しい場合

構造に問題があっても、太陽光パネルを取り付けようと思えば取り付けることは出来ます。
しかし、太陽光パネルの各メーカーが定めた施工基準を外れて取り付けた場合、メーカーの保証対象外となる場合があるので注意が必要です。

 

よく確認をせず簡単に「取り付け可能です!」と言う業者もいます。
このような業者は後で問題が出てきても知らん顔をする悪徳業者も混ざっていますので、複数の業者に確認することをお勧めします。

太陽光発電による副収入が欲しい場合はどうすれば良い?

太陽光発電で副収入を見込んでいた方には、自宅の屋根に設置できないと言われたらショックですよね。
しかし太陽光パネルは、条件さえ合えば屋根以外にも取り付け可能です。
具体的には、
○ カーポート
○ 物置の屋根
○ 空き地や遊休地(野立て)
などです。

 

カーポートや物置の屋根は、パネルの重量耐えられる、という条件が必要になります。
自宅の屋根に穴を開けなくて済むという利点があります。

 

畑や田んぼなどの農地が余っている方なら、「野立て」がお勧めです。
一般的に屋根に設置するよりも高額になりますが、大規模に設置すれば初期費用の回収も早くなります。
なにより土地の有効活用にもなりますので、検討に値すると思います。

太陽光発電のデメリットは屋根の形状|まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

太陽光発電を導入したいと思っても、全ての屋根に設置出来るわけではありません。
屋根によって向き・不向きがあるのです。

 

太陽光発電に向いているかどうかのポイントは、
・ 屋根面が広い
・ 南向きで太陽との角度が30度
・ 屋根に影が入らない
・ 屋根の構造がパネルの重量に耐えられる

 

発電量が見込めない場合でも、副収入を期待しないのであれば設置しても良いかもしれません。
しかし、構造上の問題で設置できない場合、無理に設置するとメーカーの保証外になってしまうので注意が必要です。

 

太陽光発電での副収入を考えているのなら、自宅の屋根以外にも設置出来る場所はありますので、業者に相談してみましょう。

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