太陽光発電の発電量が最も多いのは夏じゃない!?発電量が多いのはいつ?

 

実は、太陽光発電の発電量が最も多い季節は夏ではありません。

 

では、太陽光発電による発電量が最も高い季節はいつなのでしょうか?

 

ここでは、太陽光発電の発電量が最も多くなる季節と、発電量が最も多くなる条件についてまとめています。

太陽光発電の発電量が最も高くなる季節は?

 

太陽光発電の発電量が一番高い季節は?夏は効率が悪い!?

 

結論から言えば、3月〜5月です。

 

冬は日照時間が短く、6月〜7月は梅雨で、雨や曇りが多く日射量が少なくなりますよね。だから発電量が抑えられるのです。

 

なぜ、夏が最も発電量が多くならないの?

 

太陽光発電の中枢は半導体を多く使用しており、その半導体が熱に弱いのです。その為パネルの温度が25°を超えると発電量が低下していきます。温度が上昇すればするほど発電量は下がるのです。

 

夏は変換効率が悪くなるの?

 

結論からいえば、夏は発電効率が悪くなります。

 

「パネル温度が25°を超えると、温度が1°上昇する毎に変換効率が0.5%下がる。」
このような研究結果も報告されています。

太陽光発電の発電量が決まる要因は?

 

発電量は電力の積算です。例えば、60Wの蛍光灯を5時間点灯した場合、
60(w)×5(h)=300(wh)=0.3(kwh)となり、0.3(kwh)の消費電力が発生した事になります。

 

では、太陽光発電による発電量の決まる要因には何があるのでしょうか?

 

・パネル内の温度
・雲や建物の影の影響
・日射量・日照時間
・パネルの方向と角度
・経年劣化

 

 

○パネル内の温度

パネル内の温度が上昇すると発電量が低下します。
夏場はパネル内の温度が70°〜80°となる為20%〜30%ほど発電量が低下してしまいます。
各社この点についての改良を研究していますが、抜本的な対策が未だ見つからないのが現状です。

 

水を太陽光発電パネルにかけるのは意味があるの?

 

パネルの温度上昇対策として、パネルへの散水で発電量を増やすことは可能です。およそ10%改善したという報告もあり、それを製品化して販売している企業もあります。

 

○パネルに影がかかる

最近の太陽光発電パネルにおいてはモジュール間だけでなく、セルとセル間にもバイパスダイオードが繰り込まれており、影の影響を受けにくい設計がなされてはいます。しかしそれでも、正常なセルまでバイパスしてしまうことは避けられず、発電量の低下をまねきます。

 

○日射量・日照時間

日射量・日照時間が多いほど発電量は増加します。雨や曇りでは、パネルに太陽光が当たらない為、発電量は低下します。

 

○太陽光パネルの方角

最も発電量が高くなるのが、「真南の方向に25゜〜30°の角度」で設置した場合です。
業者がこの方角と角度を調整して設置していますが、もしずれているようであれば再度業者に問い合わせてみる事をおすすめします。

 

○経年劣化

設置してから年数が経った太陽光パネルは、発電効率が下がっていきます。
設置をした時が最も発電効率が高く、毎年同じ効率で発電をする事はできません。

 

これらの要因で発電量が決まります。

 

東京電力の料金表を使用して節約について考えて見ましょう。

 

太陽光発電の発電量が一番高い季節は?夏は効率が悪い!?

 

電力量料金単価は使用量によって3段階に分かれています。他の電力会社もこの様な料金設定になっています。

 

料金表を見ての通り使用電力量が増えると高い料金設定となっており、電力使用量が120(kwh)以下であれば、安い料金で電気を利用できます。

 

1ヶ月の消費電力が450(kwh)となる、一般的な4人家族の場合は電気料金は

 

840円(基本料金)+2,400円(120kWhまで)+4,500円(300kWhまで)+4,500円(300kWhを超える)=11,940円

 

太陽光発電を導入した場合、

 

5(kWh) × 3 .78(kwh/m2)× 365日 × 0.85 ÷ 12(ヵ月)= 約488(kWh/月)

 

節約額は、およそ12,500(円)/月〜15,100(円)/月です。

 

発電量が最も良くなる条件とは?

 

太陽光発電の発電量が一番高い季節は?夏は効率が悪い!?

 

実は、パネルの温度が上昇しても発電量の低下が少ないシリコンヘテロ接合太陽光発電パネルというパネルが近年開発されています。

 

ヘテロ接合とは、異なる(ヘテロな)材料同士でpn接合を形成している半導体の接合方法です。

 

このシリコンヘテロ接合太陽光発電パネルは、表裏対称構造となっており裏面でも発電することが可能で、経年劣化による発電ロスが20年後も10%以下と低い事が特徴的です。

 

パネル種類 単結晶 多結晶

CIS/CIGS

ヘテロ接合(HIT) アモルファス

維持できる
発電量

5年後 96.4% 97.4% 98.5% 98% 94.3%
10年後 92.2% 94.3% 92.5% 95.6% 87.6%
20年後 84.2% 88.4% 81.4% 90.8% 75.7%

 

ただし、価格が高いというデメリットもある為、導入をする場合はシミュレーションをして本当に投資分を回収できるのかしっかりと検討する事をおすすめします。

太陽光発電の発電量|まとめ

 

太陽光発電は温度によって発電効率が変化する為、夏の高温時は発電量が低くなってしまいます。

 

・太陽光発電の発電量が最も高くなるのは3〜5月
・太陽光発電の効率は5つの要因に左右されるが、熱に弱いという特徴がある
・近年では高温でも発電効率が高いパネルも開発されているので、導入をする際は検討してみる事がおすすめ
・ただし、導入コストが高い為、本当に元が取れるのかシミュレーションをする事

 

太陽光発電を導入する事で、毎月数万円の節約が出来るようになります。
シミュレーションをしてみて、損をしないのであれば導入を検討してみる事をおすすめします。

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